日本出国後、海外からでも加入できる海外旅行保険を紹介します。すでに海外に出発してしまった人、海外在住者、長期滞在、私のように海外ノマドしている人に有用な情報です。
そもそもですが、日本出国後でも加入できる海外旅行保険はあります。
記事の内容・対象
- 海外からでも加入できる海外旅行保険を紹介
- すでに出国してしまった人
- 海外へ長期滞在する人
- クレカ保険と組み合わせたい人
- オンラインで保険契約を完結したい
記事を書いている私ですが、現在メキシコにて「海外ノマド」を実践中です。これまでスペインへの長期滞在や、海外から別の海外への旅行などをしてきました。最近ではメキシコからイタリア・スイス旅行というイレギュラーな移動をしていますが、柔軟に保険期間・内容を決められる保険会社がとても便利です。
私が最初に海外長期滞在を決めた際、現地での毎月の生活費をとにかく節約したかったのですが、日本の保険会社は費用が高く、徹底的に調べて解決に至りました。実際の経験をもとに海外保険事情を解説します。
実際、私は日本出国前に海外旅行保険に加入したことがありません。というのも最初の3ヶ月はクレジットカード付帯の海外旅行保険を使い、その後保険期間が切れたら現地で海外保険に加入するスタイルをとっています。
日本出国後、海外旅行保険に加入したい理由は色々あると思いますが、この記事では海外からでもオンラインで加入できる海外旅行保険を紹介しています。
出国後でも加入できる海外旅行保険の結論
・海外ノマド保険会社であれば旅行開始後でも保険加入ができる
結論は上記2点です。まず、東京海上日動や損保ジャパンなど、日本の旅行保険会社が提供する保険プランは旅行開始後に加入することはできないことになっています。金融庁によりこういったルールが定められているようですね。
対して「海外ノマド保険」であれば旅行開始後でも保険加入が可能です。海外ノマド保険というのは、従来の海外旅行保険とは異なり、海外ノマド・デジタルノマドを実践する人向けに特化した旅行保険プランです。主に旅行中の事故や怪我に対する医療保険、そして旅行中のロストバゲージや旅行中断、盗難補償などが補償範囲とされているプランが多いです。
「海外ノマド保険」は海外の会社が運営しているため、基本的に申し込みは英語でなければなりませんが、旅行開始後でも加入できるのが大きなメリットです。一般的に海外ノマド保険は、日本の保険会社が提供する保険プランよりもかなり割安であり、保険の延長が容易であること、そして海外ノマドする人に適した保険内容となっています。
海外ノマド保険会社はいくつもあるのですが、2023年現時点でのベストはセーフティウイング(SafetyWing)という会社です。セーフティウイングをおすすめする理由としては、国内外でも一定の評価があること、保険料が非常にリーズナブルであること、そして保険プランが分かりやすく、加入手続きも簡単であることです。
セーフティウイングの特徴
・書類は不要、オンラインで完結できる
・1つの保険で複数国に対応している
・ほぼ全ての国で保険が利用できる
・保険料、プランが非常に分かりやすい
・保険料が安い(4週間で45.08ドル〜)
・医療だけでなく、旅行遅延、受託手荷物紛失なども補償される
セーフティウイング(SafetyWing)は2017年にノルウェー出身の創業者が設立したスタートアップ企業で、カリフォルニアに拠点を置いています。ノマド インシュアランス(Nomad Insurance)という商品があるように、デジタルノマド&リモートワーカーのためのグローバルなソーシャルセーフティネットを構築しており、60カ国以上、150人以上の分散チームで運営されています。
セーフティウイングの日本でのレビューは少ないため、海外で有名な消費者レビューサイト「Trustpilot」での評価を紹介します。2023年時点でのセーフティウイングのレビューは910件もあり、その評価は5点満点中4.2点を獲得しています。ポジティブなレビューとしてはプラットフォームが使いやすい、請求プロセスがスムーズである、バックパッカーのために手頃な価格であるといった内容です。
私が実際に海外の保険会社をいろいろ探して見つけた一つがこのセーフティウイングでしたが、最初にホームページを見て「とにかく料金が分かりやすい、FAQが分かりやすい、そして安い!」という感想でした。
セーフティウイングが提供する「ノマド インシュアランス」という保険商品の費用は4週間で45.08ドル〜、日本円でおよそ6,800円です。手続きは全てオンラインで完結、旅行開始後でも加入できるという非常に大きなメリットがありながら年間10万円以下で加入できるのはバックパッカーや海外ノマドする人には大変助かります。
保証内容としては、日本の手厚い保険内容とまではいかないです。
とはいえ入院や緊急治療といった基本的な医療保険がカバーされ、年間の保証限度額は25万ドルです。また旅行遅延やロストバゲージ、個人賠償責任なども条件によりますがカバーされます。対象外となるのは定期検診や予防医療、がん治療などです。非常にシンプルな海外旅行保険と言えると思います。
セーフティウイング(ノマドインシュアランス)のプラン詳細
・28日ごとの保険料が45.08ドル(約6,800円〜)とリーズナブルである
・最高限度額(医療補償)が250,000ドルである ※65歳以上は100,000ドル
・旅行遅延、受託手荷物紛失、緊急対応、自然災害、個人賠償責任などにも対応している
・バイク事故の医療費補償がある
・COVID-19に対応している
・オプションとして「アドベンチャースポーツ補償」、「電子機器の盗難補償」に対応している
・免責金額が250ドルであること
・がん治療、定期検診、既往症には対応していない
詳細は以下の記事でも解説しています。
海外の保険会社にデメリットはある?
基本的に英語での申し込みが必要
海外の保険会社を利用することのデメリットは、基本的に英語でやり取りする必要があるということです。とはいえ海外旅行やノマドする人は、多少の英語のやり取りは難しくないかと思います(最近ではオンライン翻訳もあるし)。また、セーフティウイングに関してはホームページが非常にわかりやすく、迷うことはあまりないかと思います。
それでも英語での申し込みに不安がある場合は、日本の保険会社で申し込みする必要があります。あくまで出発前ではありますが、1年以上の長期滞在向けの保険が存在しています。最初は不安なので日本の保険会社で契約しておき、その後現地からセーフティウイングなどに乗り換えるというのでもいいかと思います。
ただ、保険料に関しては海外の保険会社の方が安いです。また、日本の海外旅行保険は海外居住を目的に保険加入できない場合や、保険の延長ができない場合があるので要注意です。
海外ノマド保険を比較
保険会社 | セーフティウイング (SafetyWing) |
ヘイモンド (Heymondo) |
ゲンキ (Genki) |
インシュアード・ノマズ (Insured Nomads) |
ワールドノマド (World Nomads) |
東京海上日動 | 損保ジャパン |
商品名 | ノマドインシュアランス | ロングステイ・プラン | Genki Explorer | ワールドエクスプローラー | スタンダードプラン | L3 | K21 |
保険料(28日間) | 45.08ドル(約6,800円) | 44ドル | 39.30ユーロ(月々) | 110.6ドル | 207ドル | 42,530円(月々) | 37,085円(月々) |
最高限度額(医療補償) | 250,000ドル | 2,500,000ドル | 限度額なし | 最高2,000,000ドル | 5,000,000ドル | 無制限 | 2,000万円 |
免責金額 | 250ドル | 250ドル | 50ユーロ | 0-500ドル | 100ドル | – | – |
死亡補償 | 25,000ドル | 10,000ドル | – | 最高25,000ドル | – | 5,000万円 | 500万円 |
後遺障害 | – | 10,000ドル | – | – | – | 5,000万円 | 500万円 |
緊急搬送(医療避難) | 生涯最高100,000ドル | あり | あり | あり | あり | ||
旅行中断 | 5,000ドル | あり | – | 10,000ドル | 3500ドル | – | – |
旅行遅延(予定外の宿泊) | 100ドルx2日間まで | 最高350ドル | – | – | 最高500ドル | あり | あり |
ロストバゲージ | 3,000ドル/保険期間中 1個につき最高500ドル |
1,200ドルまで | – | 最大550ドル 1個につき50ドルまで |
2,500ドル 200ドル/個 |
3万円 | 10万円 |
個人賠償責任 | 25,000ドル | 60,000ドル | – | 合算限度額25,000ドル | 1,000,000ドル | 1億円 | 5,000万円 |
COVID-19対応 | あり | あり | あり | あり | あり | ||
日本語対応 | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり |
備考 | 免責なしオプションあり | 30歳で見積 | 30歳で見積 | 30歳で見積 |
ここでオススメしたのはセーフティウイングという海外ノマド保険ですが、もっと補償を手厚くしたいなど保険プランを比べてみたい方は、上記の比較表を参考にしてください。また、「海外ノマド保険 7社を徹底比較!」という記事を作成していますのでチェックしてみてください。
クレジットカード付帯の海外旅行保険と組み合わせる
私は海外ノマド保険とクレジットカード付帯の海外旅行保険を組み合わせて利用したことがあります。
クレジットカードには海外旅行保険が付帯されている場合があり、例えば私が所有しているアメックスでは3ヶ月の保険が利用付帯となっています。年会費はお高めですが、海外旅行の保険料と比べるとリーズナブルです。ただしクレカ付帯の保険は延長することができないため、以下のようにしました。
私が実践した方法は以下の通りです。
それ以降:海外からでも加入できるノマド保険(セーフティウイング)をオンラインで加入
海外ノマド保険は旅行開始後でも加入できるため、上記のような運用をしたことがあります。(クレカの種類によって保険期間や適用条件など異なるので要注意)
いずれにしても海外ではクレジットカードは必須です。3-4枚程度は持っていた方がいいでしょう。