この記事ではWebライターという職業の平均収入(副業・フリーランス・正社員別)はどれくらいなのか、統計データを紹介しています。そして月5万・10万・20万円稼ぐにはどれくらいの経験、作業量などが必要なのか、具体的な方法についても解説しています。
記事を書いている私は現在、海外でデジタルノマドを実践中です。これまで10種類ほどの副業にチャレンジしており、完全在宅の仕事についてかなり研究してきました。一番最初に始めた副業がWebライターでしたが、収入は月5万円前後でした。
Webライターで月収50万円とかはかなり難易度高いですが、月10万とか20万円であれば十分達成できるレベルです。
Webライターの平均収入(統計・調査データ)
正社員の平均収入
マイナビエージェントの職種別平均年収ランキング2020年版によれば「ライター・編集・制作・校正」の平均年収は382万円とのことです。このデータでは紙媒体のライターや制作・校正まで含まれているため、実際の収入にはかなり幅がありますね。特にクリエイティブ系、マーケティング系のライターは収入が高くなります。
また、求人ボックスのデータによれば、ライターの平均年収は339万円とのことです。これは2024年1月に求人ボックス上で掲載されていた求人情報から算出した給料情報です。
https://求人ボックス.com/ライターの年収・時給
日本の平均年収は?
国税庁が調査する民間給与実態調査によると2021年・日本の平均年収は443万円です。全体の平均年収に比べるとライター系の平均年収は低めであることが分かります。ただしマーケティングやSEO関連、クリエイティブな業種では平均収入は高くなります。
派遣・アルバイトの平均時給
アルバイト:平均時給 1,191円
同じく求人ボックスによるデータでは上記の通りです。私が以前働いていた会社にもアルバイトや外部からのライター・ディレクション業務の人が何人かいましたが、Web系かつクリエイティブな業務だったので上記の平均時給よりもかなり高めだったと思います。
フリーランスの平均年収
「フリーランス白書2019年」によれば、文筆系(ライター・イラストレーター・編集者など)の年収は200万円未満が最も多く32.0%、次いで200〜400万円未満が26.9%といった状況です。また、400万円〜600万円の割合は21.5%となっています。
https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2019/03/freelancehakusho2019_suvey20190306.pdf
なお、フリーランス協会「フリーランス白書2023」によれば、全体としての現在の年収は200〜400万円未満が27.9%と最も多く、次いで400〜600万円未満が20.9%、そして200万円未満が19.5%といった結果です。
副業の平均収入
株式会社AlbaLinkが実施した現役WEBライター109人アンケート調査では以下の通りです。
副業Webライターの平均月収は18,846円。月収10,000円以下の人が57.5%、次いで20,000円以下が18.1%、50,000円超は3.2%です。
ちなみに、副業全体の平均月収は5-7万円程度といった調査データもあるので、副業Webライターの収入は低めといったことが分かりますね。
Webライターは稼げない?
ここで紹介した統計・調査データを見るに、まず正社員の場合ですがWebライターは日本の平均年収を下回る結果です。派遣・アルバイトに関してはそこまで低い印象はありません。
また、フリーランスでは年収200万円未満が最も多く、副業では平均月収は18,846円ということです。いずれも全体の平均年収と比べると、Webライターの収入は低い傾向にあります。
私はこれまでWebライター以外に、動画編集やWebデザイナー、ブログ運営などやってきましたが、確かにWebライターの収入はそれらと比較すると低く、稼ぎにくかったです。
とはいえ、月10-20万円程度稼げている人がいるのも事実です。また、Webライターは初心者でもすぐに仕事を受注でき、その月から稼ぎ始めることができるという点で副業初心者にはオススメです。
例えば動画編集やプログラマーなどは学習時間が必要ですし、ある程度の実績や経験がないとオンライン上で案件を探すのが大変だったりします。Webライターの場合、多少の基礎を知っておけばすぐにでも仕事が開始できます。最初の単価は低いですが、オンライン上ですぐに案件を受注することが可能となります。
収入は低いですが、何より完全在宅でできる副業、フリーの仕事というのは大きな魅力です。また、ライティングスキルというのは色々と役に立つものです。詳しくは以下の記事で紹介しています。
月5万・10万・20万円稼ぐには?
ここまではWebライターの平均収入を紹介しましたが、じゃあ実際に月5万・10万・20万円稼ぐにはどうすればいいのか、どれくらいの経験や作業量が必要なのか、解説していきます。
正社員やアルバイトであれば月収・時給で決まりますが、副業・フリーランスの場合、基本的にはライティング仕事は「文字単価」で案件の単価が決まってきます。(中には1記事あたりの報酬であったり、継続案件で月いくら、というのもあります。)
文字単価について
ライティング仕事は1文字あたり◯円といった「文字単価」があります。
目安としては以下の通りです。
経験 | 文字単価 |
未経験 | 0.3〜0.9円 |
初心者(6ヶ月以内) | 1〜1.4円 |
中級者(2年以内) | 1.5〜2.9円 |
上級者(2年以上) | 3円〜 |
中には単価0.1円の案件があったりしますが、稼げないのでオススメはしません。まずは単価1円を目指せるといいんじゃないかと思います。
※以下は、仮に月間23日間稼働した場合
月5万稼ぐには
単価 | 作業時間 | 日給 | 月給 |
0.3円 | 7時間 | 2,100円 | 48,300円 |
0.5円 | 4時間 | 2,000円 | 46,000円 |
1円 | 2時間 | 2,000円 | 46,000円 |
・単価0.5円だと1日4時間
・単価1円になると1日2時間
単価0.3円だと厳しい、0.5円以上あれば現実的レベル
月10万稼ぐには
単価 | 作業時間 | 日給 | 月給 |
0.3円 | 8時間 | 2,400円 | 55,200円 |
0.5円 | 8時間 | 4,000円 | 92,000円 |
1円 | 4時間 | 4,000円 | 92,000円 |
・単価0.5円だとフルタイムで達成
・単価1円だと1日4時間
月10万円稼ぐには単価0.5円以上が望ましい
月20万稼ぐには
単価 | 作業時間 | 日給 | 月給 |
1円 | 8時間 | 8,000円 | 184,000円 |
1.5円 | 6時間 | 9,000円 | 207,000円 |
2円 | 4時間 | 8,000円 | 184,000円 |
・単価2円だと1日4時間
単価1円以上あれば実現可能なレベル
これはあくまで1時間あたり1,000文字のライティングスピードとした場合です。初心者の場合は1時間あたり500文字くらいのスピード、慣れてきて1,000文字、上級者では2,000-2,500文字書ける人もいます。
初心者:500文字
中級者:1,000文字
上級者:2,000-2,500文字
ライティングの内容が難しいほどリサーチや修正などに時間がかかるため、あくまで上記は目安です。
ライティングスピードが2,000文字の場合
単価 | 作業時間 | 日給 | 月給 |
0.3円 | 8時間 | 4,800円 | 110,400円 |
1.0円 | 8時間 | 16,000円 | 368,000円 |
2円 | 4時間 | 16,000円 | 368,000円 |
・単価1円だと月35万円
ライティングスピードがそこまで速くなくても、単価が1円以上あれば月10万・20万円は十分実現可能ですね。年収1,000万円なんてのはかなり無理ありますが、副業で月5万円稼ぐとか、フリーランスとして月10-20万円稼ぐのは現実的なレベルです。半年・一年継続して仕事を受けつつ勉強していけば目標に近づいていきます。
今の仕事をしながら、まずは副業としてライティングを始めてみるのがいいと思います。
文字単価を上げるには?
・継続案件を続けていき、単価アップの交渉をする
・自分でメディアを運営していく
文字単価を上げるには、初心者であればとにかく仕事を受注し経験を積むことです。併せて書籍で基礎を勉強しましょう。最近では格安のオンラインスクールもあるので、単価を上げる近道として利用するのも一つの手です。
経験者、継続案件を持っている人であれば単価アップの交渉、そして自分でメディアを運営していくことも有効です。私の場合はブログ運営・アフィリエイトに転向しましたが、収入は2倍・3倍以上となりました。Webライターとしての経験はブログ運営やマーケティングなど将来的に役に立つものです。