これから海外旅行、海外ノマド(長期滞在)するけど、海外旅行保険はどうしよう？セーフティウイングが人気なの？実際に海外旅行を頻繁にする人、海外ノマド実践中の人のレビューを聞いてみたい。
このような疑問を解決します。
私は現在メキシコにて海外ノマド(長期滞在)を実践中です。これまでにもスペインへの長期滞在や、海外から別の地域へ海外旅行などをした経験があります。そんな私の海外長期滞在におけるリアルな保険事情、月々かかる費用について情報を公開していきます。
そして、2024年現在ではおそらくコスパ最強である海外旅行保険「セーフティウイング(SafetyWing)」についてレビュー・解説をしていきます。
記事の内容
・海外ノマドしている人のリアルな保険事情を公開→月々の費用を公開
・セーフティウイングのレビュー
・セーフティウイングのメリットデメリット→他社との比較
・セーフティウイングのよくある質問、疑問を解決
これまでの私の海外保険加入歴、かかった費用を公開
・海外の保険会社「セーフティウイング」
・日本の保険会社、数社
・無保険で渡航する
これまでに利用した保険としては上記の通りです。それぞれ解説していきます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険
3ヶ月以内の海外滞在であれば非常に強力なのがクレカ付帯の海外旅行保険です。メリットとしてはクレカを所持しているだけで保険が付帯される点です。クレカ自体の年会費はモノによりますが2,000円前後〜と安価でありながら、海外旅行中のケガや病気の治療費、そして旅行中の賠償責任などがカバーされます。
私が実際に利用しているのは三菱UFJカード、アメックスなどです。スペインにて病院で治療を受けたことがありますが、アメックスの保険で治療費がカバーされ、数年分の年会費の元が取れたほどです。
クレカ付帯の海外旅行保険のデメリットですが、カードによりますが補償内容が薄いこと、そして航空券などをカードで支払わないと保険が適用されない「利用付帯」といった条件があったりします。
また、最大のデメリットはこれもカードによりますが、保険の対象期間が長くても3ヶ月(90日)以内であることです。
ただし、クレカ付帯の海外旅行保険は3ヶ月以上の長期滞在の場合でも、後述する海外の旅行保険を組み合わせることで有効活用することができます。
いずれにしても海外へ滞在するのであればクレカを3,4枚程度は持っておいた方がいいと思います。
日本の保険会社
日本の保険会社が提供する海外旅行保険ですが、補償内容が手厚い、そして日本語で申し込み・サポートが受けられるため安心感ではベストです。
デメリットとしては、後述する海外の保険会社と比べて保険料が高額であること、日本出国前でないと申し込みができないことです。私のように海外ノマド、長期滞在するのであれば月々の支出はできるだけ抑えたい人が多いかと思います。
そして旅行開始後に保険加入できないと困るシチュエーションだったり、保険期間を自由に調整したいこともあるでしょう。
私が日本の保険会社を利用したのは短期の海外旅行時のみです。また、最近では短期の海外旅行であってもあまり使うことはないです。
海外ノマド保険会社
海外ノマドや留学、ワーキングホリデー、外こもりをしたい場合、これまでの経験から言えば海外の旅行保険会社(ノマド保険)がベストです。
海外の旅行保険会社はいくつもあるのですが、ここでは2024年現在ではおそらくコスパ最強である海外旅行保険「セーフティウイング(SafetyWing)」の保険内容で解説します。(ノマドインシュアランスというプラン)
「セーフティウイング」は2017年に設立されたスタートアップ企業で、カリフォルニアに拠点を置いています。特徴としてはデジタルノマド＆リモートワーカーなどをターゲットとしており、何よりもコスパに優れるという点です。保険料は28日間で56.28ドル、日本円でおよそ8,400円〜です。(他にもいくつかノマド保険会社はありますが、保証が手厚い分、保険料が高額だったりします。)
セーフティウイングはオンラインのみで手続きが可能であり、旅行開始後でも保険加入ができるのが大きなメリットです。28日ごとに自動更新されるサブスクリプションタイプとなっており、好きなタイミングで保険の開始、終了できるのはバックパッカーなどにも便利です。1年分を一括払いなどする必要もなく28日ごとの支払いができます。(最短加入期間は5日間からなので短期利用もOK)
そして、旅行開始後でも保険加入ができるので、クレカ付帯の海外旅行保険と組み合わせることも可能です。私が海外渡航する際は、最初の3ヶ月間(90日間)はクレカ付帯の海外旅行保険を利用し、クレカ付帯の期限が切れるタイミングで「セーフティウイング」に加入します。
日本の保険会社だと月々2万円以上する保険もあり、またクレカ付帯の保険とセーフティウイングを組み合わせることでかなりの節約になります。私は予算ギリギリで渡航開始したので、保険が大幅に節約できたのは非常に助かりました。
「セーフティウイング」を含め海外の旅行保険会社は基本的に英語での申し込みが必要となっています。とはいえ海外旅行やノマドする人は、多少の英語のやり取りは難しくないかと思います(最近ではオンライン翻訳もあるし)。また、セーフティウイングに関してはホームページが非常にわかりやすく、迷うことはあまりないかと思います。
補償内容やサポートが不安な人、海外ノマドが初めての人は、最初の1年だけは日本の保険会社を利用するというのでもいいかもしれません。
セーフティーウィングの特徴
・28日ごとの保険料が56.28ドル(約8,400円〜)とリーズナブルである
・最高限度額(医療補償)が250,000ドルである ※65歳以上は100,000ドル
・旅行遅延、受託手荷物紛失、緊急対応、自然災害、個人賠償責任などにも対応している
・バイク事故の医療費補償がある
・COVID-19に対応している
・オプションとして「アドベンチャースポーツ補償」、「電子機器の盗難補償」に対応している
・がん治療、定期検診、既往症には対応していない
無保険で渡航
以前、海外から別の地域へ海外旅行する際に短期間ですが「無保険」だった時があります。その時は何もなかったですが絶対にオススメはしません。何かあった際の自己負担額は半端ないと思っています。
上記で紹介した「セーフティウイング」の場合、最短旅行期間は5日間からで加入ができます。また1つの保険でほぼ全ての国をカバーしているので入っておいて損はないかと思います。
「セーフティウイング」はこんな人にオススメ
・海外長期滞在
・外こもり
・日本出国後に加入したい
・クレジットカードと組み合わせたい
・留学
・ワーキングホリデー
・保険料を節約したい
以下ではセーフティーウイング(SafetyWing)の詳しい保険料や補償内容、そしてよくある質問などを答えていきます。
セーフティウイング(SafetyWing)解説
セーフティウイング(SafetyWing)は2017年にノルウェー出身の創業者が設立したスタートアップ企業で、カリフォルニアに拠点を置いています。ノマド インシュアランス(Nomad Insurance)という商品があるように、デジタルノマド＆リモートワーカーのためのグローバルなソーシャルセーフティネットを構築しており、60カ国以上、150人以上の分散チームで運営されています。
セーフティウイングの評判
セーフティーウィングの日本でのレビューは少ないため、海外で有名な消費者レビューサイト「Trustpilot」での評価を紹介します。2023年時点でのセーフティウイングのレビューは910件もあり、その評価は5点満点中4.2点を獲得しています。ポジティブなレビューとしてはプラットフォームが使いやすい、請求プロセスがスムーズである、バックパッカーのために手頃な価格であるといった内容です。
セーフティウイングのプラン一覧
セーフティウイングではいくつかの保険プランを提供しています。基本的には「ノマド インシュアランス(Nomad Insurance)」について知っておけば問題ないです。
ノマド インシュアランス(Nomad Insurance)
私が実際に利用するのがこの「ノマド インシュアランス」です。
上記で説明したのもこのプランで、保険料は28日間で56.28ドル、日本円でおよそ8,400円〜です。海外での事故・病気によって医療援助が必要になった場合の補償、旅行遅延、受託手荷物紛失、緊急対応、自然災害、個人賠償責任などを補償する旅行医療保険です。
ノマド ヘルス(Nomad Health)
「ノマド ヘルス」は月々123ドルと「ノマド インシュアランス」よりも保険料は高いですが、居住国を含む世界中の医療ニーズをカバーする本格的な医療保険で、年間の最高補償額は1,500,000ドルです。
より補償の充実したプレミアムプランも用意されています(月々238ドル)。このプランでは条件によりますが歯科検診・治療や、目の検査、定期健康診断などもカバーされています。「ノマド インシュアランス」と違い、現地で生活する人向けの保険プランということで、旅行に関する補償はありません。
その他、リモートチーム向け(従業員)のリモートヘルスや、今後展開予定のRemote Doctor、Remote Retirementといったプランも存在しています。
セーフティウイングのメリット・デメリット
セーフティウイングが提供する「ノマド インシュアランス」ですが、メリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
・旅行開始後でも保険加入ができる
・書類は不要、オンラインで完結できる
・1つの保険で複数国に対応している
・保険料が非常に分かりやすい
・保険料が安い(4週間で56.28ドル〜)
・ほぼ全ての国で保険が利用できる
・医療だけでなく、旅行遅延、受託手荷物紛失なども補償される
デメリット
・250ドルの免責金額あり
・リスクの高いスポーツ活動、既往症または怪我、がん治療には対応していない(ただしアドベンチャースポーツ補償がオプションとして用意)
これまでセーフティウイングでは免責金額が250ドルでしたが、現在では不要となっています。
セーフティウイングの保険料と補償内容
年齢、そしてアメリカ旅行を含むかで保険料が異なります。
米国を除く価格:
10-39歳：4週間あたり56.28ドル(約8,400円)
40-49歳：4週間あたり92.40ドル(約13,860円)
50-59歳：4週間あたり145.04ドル(約21,756円)
60-69歳：4週間あたり196.84ドル(約29,526円)
米国を含む価格:
10-39歳：4週間あたり104.44ドル(約15,666円)
40-49歳：4週間あたり171.92ドル(約25,788円)
50-59歳：4週間あたり282.80ドル(約42,420円)
60-69歳：4週間あたり386.12ドル(約57,918円)
また、オプションとして「アドベンチャースポーツ補償」「電子機器の盗難補償」が用意されています。
メディカル補償
・最高限度額：250,000ドル / 65歳以上は100,000ドル
・免責金額：250ドル
・予期せぬ疾病または傷害に対する医療上必要な治療（入院または通院）：最高限度額まで
・救急車および緊急輸送：対象となる病気やケガで入院した場合、最高限度額まで
・より設備の整った病院への緊急搬送（医療避難）：生涯最高10万ドル、または既往症に関連する場合は最高25,000ドル
・緊急歯科治療：痛みが生じてから24時間以内に治療を受ければ、急性の痛みに対して最高1,000ドル
・その他の補償：最高限度額まで
・主な除外事項：リスクの高いスポーツ活動、既往症または怪我、がん治療
トラベル補償
・本国での不測の事態により帰国が必要となった場合（旅行の中断）：最高5,000ドル
・予定外の宿泊：1日100ドル、2日間まで
・受託手荷物の紛失：有効な保険期間につき最高3,000ドル、1個につき最高500ドル、生涯最高6,000ドルまで。
・自然災害による避難のための宿泊先変更：1日100ドル、5日間まで
・現地の政情不安による避難：生涯最高10,000ドルまで
・個人賠償責任：第三者による傷害または財物に対しては生涯最高25,000ドルまで、関連する第三者の財物に対しては最高2,500ドルまで
・死亡した場合のご遺体の手配（埋葬またはご遺体の本国送還）：搬送の場合は最高20,000ドル、現地埋葬の場合は最高10,000ドル
・受取人への現金給付（事故死）：最高25,000ドル。死亡は、外的かつ暴力的で目に見える手段による身体的傷害が唯一かつ直接の原因でなければならない。
セーフティウイングのよくある質問と回答
ここでは「ノマド インシュアランス」のよくある質問と回答についてまとめています。
ノマド インシュアランスは健康保険ですか？
いいえ、ノマドインシュアランスはデジタルノマドのための旅行医療保険です。 あくまでも旅行中の事故や緊急事態をカバーするもので、選択的治療や慢性疾患の継続治療をカバーするものではありません。
ノマド インシュアランスはどの地域をカバーしていますか？
制裁措置のある国や地域を除き、自国以外の世界中どこでも補償の対象となります。SafetyWingは米国、英国、EU、国連の制裁措置に準拠しています。
ノマド インシュアランスでは何がカバーされますか？
ノマドインシュアランスは、予期せぬ病気やケガに備え、病院や医師、処方箋薬にかかる費用を補償する保険です。つまり、病気やケガをした場合、対象となる医療費をカバーします。ノマドインシュアランスは、自国外を旅行される方のための保険です。定期検診や予防医療は対象外です。さらに、現地の情勢不安による避難、予定外の宿泊、受託手荷物の紛失など、緊急の旅行に関する給付金も提供します。
何がカバーされませんか？
ノマドインシュアランスは医療保険ではありません。
免責事項は以下の通りです：
・がん治療
・定期検診
・既往症（保険証券に記載されている特定の補償を除く）
COVID-19はカバーされますか？
医療上必要な治療や検査はカバーされます。抗体検査は医学的に必要ではないため、補償の対象とはなりません。補償開始日以前に罹患しておらず、他の保険の免責事項や制限事項に該当しない限り、他の病気と同様に補償されます。
現在、セーフティウイングで有効な保険契約を結んでいない場合、COVID-19の補償は自動的にプランの一部となります。現在有効な契約を持っている場合、カスタマーサービスまで連絡が必要です。
補償期間は？
解約するまで4週間(28日)ごと、または定期購入のように最長364日間の自動延長が可能です。保険期間が延長される前に、クレジットカード/デビットカードが処理されたことをお知らせするEメールが届きます。364日を過ぎると、新しく保険に加入する必要があります。新しく保険に加入すると免責金額はリセットされます。
母国にいる間の補償はありますか？
補償されます。ただし、その訪問は付随的なものでなければなりません。海外滞在中に発病した病気やケガの治療を目的として帰国することはできないという意味です。90日ごとに、予期せぬ適格な病状に対して、最長30日間（母国が米国の場合は15日間）まで母国での滞在が保障されます。自国での滞在が30日（米国の場合は15日）を超えた場合は、出国するまで補償は無効となります。再び出国すれば保険は再開されます。
バイクの事故はカバーされますか？
バイク、原付、スクーターの運転中に事故が発生した場合、運転する地域の免許を適切に取得しており、ヘルメットなどの適切な安全装置を着用している限り、自身の医療費が補償されます。酩酊状態での運転およびレースは除外されます。いかなる車両の運転についても、個人賠償責任は除外されます。あなたの運転免許証がその地域／州／国で通用するかどうかは、現地当局に確認する必要があります。
他社との比較
セーフティウイングと他の海外ノマド保険を比較
海外ノマド保険にはセーフティウイング以外にも、ヘイモンドやゲンキ、ワールドノマドといった保険会社があります。各社プランによりますが、保険料と補償内容のバランスに優れるのはセーフティウイングです。保険料は上がりますが、補償内容をもっと手厚くしたい場合にはヘイモンドやワールドノマドなどが検討対象となってきます。特にワールドノマドは旅行者が旅行者のために作ったデジタルノマド保険ということで、海外ノマド民が遭遇するであろう様々な緊急事態やシチュエーションをカバーするプランを提供しているのが特徴です。ただし、28日間の保険料が30歳では207ドル〜と、保険料は高額です。
以下の記事では海外ノマド保険 7社を比較・解説していますので参照ください。
日本の旅行保険会社と海外ノマド保険会社を比較
まず、東京海上日動や損保ジャパンなど、日本の旅行保険会社が提供する保険プランは旅行開始後に加入することはできないルールがあります。とはいえ日本語での申し込み・サポートが受けられること、そして補償内容が手厚く特約をカスタマイズできるのがメリットです。注意点としては、あくまで保険は観光、留学、駐在などの目的であり、海外居住を目的に加入はできない場合、そして保険の延長ができない場合があります。
対して海外ノマド保険会社は旅行開始後でも保険加入が可能です。
海外ノマド保険というのは、従来の海外旅行保険とは異なり、海外ノマド・デジタルノマドを実践する人向けに特化した旅行保険プランです。主に旅行中の事故や怪我に対する医療保険、そして旅行中のロストバゲージや旅行中断、盗難補償などが補償範囲とされているプランが多いです。
一般的に海外ノマド保険は、日本の保険会社が提供する保険プランよりもかなり割安であり、保険の延長が容易であること、そして海外ノマドする人に適した保険内容となっています。
海外ノマドをするのであれば、保険料が安く、保険期間を柔軟に設定できる「海外ノマド保険」をオススメします。
まとめ
海外ノマド保険会社はいくつもあるのですが、2024年現時点でのベストはセーフティウイング(SafetyWing)です。セーフティウイングは国内外でも一定の評価があり、保険料と補償内容のバランスに優れています。海外ノマドをするのであれば、ノマド向けに作られた保険が最適です。月々の費用を抑えるため、急な日程変更に対応するにはセーフティウイングなどのノマド保険に加入しましょう。
