・世界の平均年収と日本の平均年収を比較
・1991年からの平均年収の推移データ
・業種ごとの平均年収データ
この記事では世界の平均年収・月収を統計データをもとに解説しています。また、世界の平均年収と日本の平均年収を比較しています。1991年からの平均年収の推移、業種ごとの平均年収についても統計データをまとめています。
2023年最新版ということで、2022年に調査されたデータをメインにまとめています。
世界の平均年収・月収
ここでは世界・日本の平均年収について、OECD(経済協力開発機構)34カ国のデータ、国税庁による民間給与実態調査、そして厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」の各機関調査データをまとめています。
OECDによる調査の数値はUSドルです。日本円に換算して表記する場合、1ドル140円で計算しています。
2022年・OECD(経済協力開発機構)
当データはOECD加盟国34カ国の平均賃金 (Average wage)データです。
最新の調査によれば、世界の平均年収は53,416ドルです。そして日本の平均年収は41,509ドルで、34カ国中25番目です。先進国の中では、日本の平均賃金はかなり低いことが分かります。
OECD平均:53,416ドル(約748万円)
日本:41,509ドル(約581万円)
ランク | 国名 | 平均年収(ドル) |
平均年収(日本円)
|
1 | アイスランド | 79,473ドル | 11,126,270円 |
2 | ルクセンブルク | 78,310ドル | 10,963,420円 |
3 | 米国 | 77,463ドル | 10,844,886円 |
4 | スイス | 72,993ドル | 10,219,023円 |
5 | ベルギー | 64,848ドル | 9,078,667円 |
6 | デンマーク | 64,127ドル | 8,977,731円 |
7 | オーストリア | 63,802ドル | 8,932,227円 |
8 | オランダ | 63,225ドル | 8,851,499円 |
9 | オーストラリア | 59,408ドル | 8,317,105円 |
10 | カナダ | 59,050ドル | 8,267,057円 |
11 | ドイツ | 58,940ドル | 8,251,646円 |
12 | 英国 | 53,985ドル | 7,557,908円 |
13 | ノルウェー | 53,756ドル | 7,525,832円 |
OECD | 53,416ドル | 7,478,218円 | |
14 | フランス | 52,764ドル | 7,386,903円 |
15 | アイルランド | 52,243ドル | 7,313,966円 |
16 | フィンランド | 51,836ドル | 7,257,022円 |
17 | ニュージーランド | 50,722ドル | 7,101,144円 |
18 | スウェーデン | 50,407ドル | 7,056,956円 |
19 | 大韓民国 | 48,922ドル | 6,849,071円 |
20 | スロベニア | 47,204ドル | 6,608,508円 |
21 | イタリア | 44,893ドル | 6,285,067円 |
22 | イスラエル | 44,156ドル | 6,181,832円 |
23 | リトアニア | 43,875ドル | 6,142,441円 |
24 | スペイン | 42,859ドル | 6,000,307円 |
25 | 日本 | 41,509ドル | 5,811,289円 |
26 | ポーランド | 36,897ドル | 5,165,518円 |
27 | エストニア | 34,705ドル | 4,858,640円 |
28 | ラトビア | 34,136ドル | 4,779,062円 |
29 | チェコ | 33,476ドル | 4,686,573円 |
30 | ポルトガル | 31,922ドル | 4,469,032円 |
31 | ハンガリー | 28,475ドル | 3,986,450円 |
32 | スロバキア | 26,263ドル | 3,676,798円 |
33 | ギリシャ | 25,979ドル | 3,637,057円 |
34 | メキシコ | 16,685ドル | 2,335,952円 |
平均年収の推移
日本の平均年収が、おそよ30年前からどのように推移しているのか見ていきます。こちらもOECDによるデータです。
1991年:40,379ドル
2000年:41,428ドル
2010年:40,999ドル
2022年:41,509ドル
日本の平均年収推移ですが、上記のようにほぼ横ばいの状況です。
1991年:52,224ドル
2000年:61,132ドル
2010年:67,263ドル
2022年:77,463ドル
一例としてアメリカの推移を見ると、年々上昇していることが分かります。31年前、日本とアメリカの差は11,845ドルでしたが、2022年では35,954ドルにまで差が開いていることが分かります。
OECD加盟国34カ国、現在アメリカは3位、そして日本は25位に位置しています。
2021年・国税庁 民間給与実態調査
別の調査データを見てみます。国税庁が調査する民間給与実態調査によると2021年・日本の平均年収は443万円です。月収にすると約37万円です。
日本の消費者物価指数
日本の消費者物価指数は下記グラフのように年々上昇しています。IMF(国際通貨基金)によれば、日本の消費者物価指数は他のG7の国より上昇率は緩やかですが、それでも平均年収が上がらなければ実質的に年収がどんどんと下降していく一方です。
業種別の平均年収は?
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」では、一般労働者における賃金(所定内給与額の平均)を産業別に算出したデータを公表しています。
産業別 | 平均 |
電気・ガス・ 熱供給・ 水道業 | 402.万円 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 385.5万円 |
情報通信業 | 378.8万円 |
教育、学習支援業 | 377.7万円 |
金融業、保険業 | 374.万円 |
鉱業、採石業、砂利採取業 | 347.4万円 |
不動産業、物品賃貸業 | 339.5万円 |
建設業 | 335.4万円 |
卸売業、小売業 | 314.6万円 |
製造業 | 301.5万円 |
複合サービス事業 | 298.8万円 |
医療、福祉 | 296.7万円 |
運輸業、郵便業 | 285.4万円 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 271.6万円 |
サービス業 (他に分類されないもの) | 268.4万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 257.4万円 |